書籍「詳解システム・パフォーマンス」 下読み

詳解システム・パフォーマンス輪読を始めた。初回は、全体把握と第1章。

全体把握というのは、書籍「本を読む本」でいうところの読書の第2段階「点検読書」のうち組織的拾い読みに該当する。さらに同著には、積極的読書のためには質問をすることが重要と書かれており、点検読書の段階では、「全体として何に関する本か」、「何がどのように詳しく述べられているか」に関する質問に答えるとよい。自分の考えでは、「この本を読んで達成したいことは何か」という質問にも、点検読書の間に答えられるとよいと思っている。

全体として何に関する本か、何がどのように詳しく述べられているか

システムパフォーマンス分析に関する本である。特に、まえがきに書かれているように、「オペレーティングシステム、そ してオペレーティングシステムのコンテキストにおけるアプリケーションのパフォーマンスについての本」である。

具体的には、システム全体とシステムの代表的な要素(CPU、メモリ、ファイルシステム、ディスク、ネットワークなど)に関して、パフォーマンス分析に必要なメンタルモデルの構築、分析とチューニングの手法が、具体的なケースの紹介としてではなく、方法論として書かれている。

この本を読んで達成したいことは何か

2つある。ひとつは、エンジニアの勘に頼らない、システムパフォーマンスの分析ができるようになること。もうひとつは、高度に発達したシステムの異常は神の怒りと見分けがつかない - IPSJ-ONE2017 - ゆううきブログ に書いたシステムモデルの構築の足がかりにすること。

詳解 システム・パフォーマンス

詳解 システム・パフォーマンス